Design Ooyama
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WORKS

銀座交詢ビルディング(交詢社倶楽部再生)

0000年00月00日
 
所在地:中央区銀座6丁目
建築面積:1,880u
延床面積:22,000u
階   数:地下1階/地上10階
竣工年月:2004年10月
 
 このプロジェクトの目指したものは70年前に建築された倶楽部建築の一部保存と再生そして新築である。こうした保存建築に求められるものの最も重要なことにひとつは空間脈絡における連続性である。元設計者の感性を尊重しながら現代に生きる建築としなくてはならない。しかしながら全てを元設計の仕様と同一に復元することが真の保存ではない。その時代に即した再構成や、補強、さらに新規機能が求められる。だからこそ、その建物は今までにもまして価値が高まることとなる。その意味で「保存と再生」とは「破壊を伴った創造行為」と言うことがいえなくも無い。
 この計画で新たに開発したものにダブルスキンファサードがある。これはガラス、金属バー、パネル、H鋼といった自立したものの集積によって互いの効力を巧妙に発揮するオープンシステムである。(特許申請中、2004年建築学会発表) 目指すことは、異なる機能を持つ集積体を最小の材料で、穏やかな表情の中に強靭な意図を持って、効果的に包み込むスキンとしての現時点のソリューションである。

 いつの時代も建築はその時代を表現している。私たちがすばらしい建築を見て感動するのは、実はその建築以上に、それが出来た時代そのものに感動しているだ。
 
 
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